【第1回】これからタロット占いを学ぶあなたへ

タロット占いには様々な占術の中でも人気のある占術です。

そんなタロット占いに興味があり、自分で占えるようになるために学んでみたいと思っている人も多いでしょう。

今回はタロット占いとはどのような占いなのか、そしてタロット占いを学ぶことでどのような成果が得られるのかを解説します。

これからタロット占いを学びたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。

タロット占いとは何か?

タロット占いとは、「タロットカード」と呼ばれる様々な絵柄の描かれた一組の特別なカードを使用し、さまざまな展開方法で開いて行う占術のことをいいます。

質問した上でカードを引き、出てきたカードに込められた意味やカードの向きをもとに、仕事や恋愛、人生などの悩みに対する答えや、未来の状況を導き出します。

タロット占いは「卜術」といって何かの道具を使って偶然に現れた結果に基づく占術であるため、何のカードが出たか、位置はどうなっているかという偶然性を元に占いを行うのが特徴です。

タロットカードの種類

そんなタロット占いに使用されるタロットカードは、大アルカナ(22枚のカード)と小アルカナ(56枚のカード)の2種類から成り立つ、合計78枚のカードです。

大アルカナと小アルカナの大まかな違いは、このようになっています。

  • 大アルカナ: タロット占いの基本となるカード。人生の大きなテーマや流れを示します。運命や人間の魂の目的、成長や人生の重要な段階が抽象的に表現されたカードで、大アルカナのみで占うこともできます。
  • 小アルカナ: 日常の出来事や感情、体験や登場人物を具体的にとらえ、短期的な時間軸で反映するカード。四つのスートというマーク(杯、剣、棒、ペンタクル)に分かれており、大アルカナのメッセージを詳細化して伝えます。

大まかな内容は大アルカナのみでも占うことができますが、より詳細な部分まで占う際は大アルカナと小アルカナの両方が必要です。

タロットカードで占えること

四柱推命や西洋占星術のように、生年月日や生まれた時間などから統計学的に答えを導く占術ではありません。

そのため現在・過去・未来における様々な出来事や、恋愛・結婚・仕事・金運・対人関係など幅広い内容を占うことができます。

特にYESかNOかで答えられるような質問をすると、明確な答えが出やすいでしょう。

またタロット占いでは現在進行形の悩み、移ろいやすい人の気持ちなど、変化しやすい状況を占うのにも向いています。

西洋占星術や四柱推命といった占術が長期的な未来を占う占術であるのに比べ、タロット占いは比較的近い未来を占うのに適している占術です。

どれくらい先の未来まで占えるかは占い師にもよりますが、基本的には1ヶ月から3ヶ月程度先まで占うことができます。

なおタロット占いでは主に悩みに対する解決策を導き出すため、人の生死にかかわることや、犯罪にまつわること、ギャンブルの予想などは占うことができません。

タロット占いの仕組み

タロットカードは出たカードの絵柄だけではなく、カードの向きからも意味を読み取ります。

タロットカードの絵柄が正しく見える位置を正位置、上下が逆さまになっていれば逆位置よ呼びます。

良い意味か悪い意味かはカードの絵柄によって違い、正位置であればカードの持つ意味のまま、逆位置の場合はその反対の意味で解釈することが多いでしょう。

タロットリーディングでは、リーダー(占い師)が質問者(クライアント)の質問に応じてカードを展開し、その配置とカードの象徴的意味からメッセージを解釈します。

カードの展開方法は「スプレッド」と呼ばれ、占う内容によってスプレッドを変えると、より効果的に占うことができます。

タロット占いの結果で重要視されているのは、リーダーのインスピレーションと象徴的な思考であるといわれています。

個々のカードの意味だけでなく、カード間の関連性や全体の配置も考慮して答えを読み取っていく必要があります。

またタロット占いは、出たカードの持つ意味から、自分の潜在意識にある答えを言語化することができる占いです。

そのため、ただ未来を予言するツールとしてだけでなく、自分では知ることのできない潜在意識を引き出し、自己発見や心理的な洞察を深めるための手段としても用いられます。

タロット占いは自己理解を深め、潜在的な可能性や解決策を探求する助けになるでしょう。

タロット占いを学ぶ目的と期待される成果

タロット占いを学ぶ目的は多岐にわたります。

自分自身の悩みを解決したり、行動の方向性を決めたりするだけではなく、悩みを抱える周りの人へアドバイスを提供したいという目的で学び始める人もいます。

タロット占いの学習プロセスを通じて、悩みの解消とより豊かな自己認識を得るとともに、周囲の人々や状況に対する共感性を高め、人間関係を円滑にすることができるでしょう。

学ぶ目的

自己発見

タロットカードは、個人の潜在意識や内面の感情を映し出す鏡のようなものです。

タロット占いを学ぶことを通じて、自分自身の深層心理や潜在意識にアクセスし、今まで気づくことのできなかった感情を明らかにすることができます。

何か問題に直面した際は自分の深層心理に向き合うことが、問題の根本原因を発見する手がかりになるでしょう。

問題解決

カードリーディングは、様々な問題や状況に対する新たな視点や解決のための方法を提示してくれます。

基本的に人は誰かにアドバイスをする際、自分の経験から学んだことに基づいてアドバイスをするはずです。

しかしタロットカードを用いることで、全く異なる視点からのアドバイスが導き出されることがあります。

そのため、タロット占いで自分や周りの人の決断に立ち会う経験を重ねることで、困難な決断を迫られた際も、より良い選択ができるようになるでしょう。

人間関係の洞察

タロットは他者の感情や意図を理解するのに役立つツールです。

表情や言葉だけではわからない人の気持ちを、タロットカードが表面化して教えてくれます。

そして自分からその気持ちに寄り添うことができれば、深く理解することも可能です。

他者の感情や意図を理解し、共感して的確なアドバイスをすることで対人関係の改善やコミュニケーションの質を高めることができます。

期待される成果

直感力の向上

カードの象徴やメッセージを解釈する過程で、直感力が自然と養われます。

タロット占いはカードの意味に対する知識と、知識に裏付けられた直感力が必要とされる占術です。

この直感力はタロット占いだけでなく、人にアドバイスを求められた時や、自分の身に危険が降りかかりそうな時など、日常生活の多くの側面においても非常に役立ちます。

決断力の強化

時には不確かな状況下で、難しい決断を迫られることもあるでしょう。

タロット占いはカードの意味を多角的に読み取る占術であるため、自分に与えられた様々な要素から正しい決断ができる力がつくようになります。

決断力が高まると、自分の人生に対する選択を迫られた際に、自信を持って決断を下すことができるでしょう。

精神的な成長

タロット占いを続けることで、自己認識が深まり、精神的な成長と自己受容が促進されます。

過去の失敗や忘れたいほど辛かった経験などがタロット占いによって思い起こされることがあるかもしれません。

しかし自分で自分の過去を受け入れることで、「あの頃の自分よりも自分は成長している」と自分への自信を持つことに繋がります。

タロット占いを学ぶということは、ただ占いができるようになるだけではありません。

日々の生活においても自分自身や周りの人をより深く理解するための手段としても、大きなメリットが得られると考えて良いでしょう。